CASA FLINE
WORK : Concept / Visual direction / Select buyer
CLIENT : CASA FLINE
DATE : 2018.March
CASA FLINE
『サステナブルで地球にも切る着る人にも優しい服』というコンセプトのもと、2018春スタート。
東京・青山にあるフラッグシップの内装クリエイティブディレクション。
2018SSシーズンからのビジュアルディレクションを担当。
また、ブランドの世界観に紐づくライフスタイルを表現するセレクトアイテムを担当。
内装ディレクションにおいては、
立体感 "3D" に人が着ることによって生まれる動作をプラスして『揺れる』"4D" をコンセプトにデザインされた洋服に対して、店舗空間の中にも4Dのエッセンスを取り入れました。
テーマは『呼吸をする空間』
施工コストの面も考慮し、床と天井は躯体を活かし、窓から差し込む自然光の光を最大限に取り入れられ
柔らかく、波打つような光の優しさを演出するために、アパレルの内装ではタブーとされている漆喰をあえて使用し、
職人の手で作られた温もり、呼吸する天然素材の壁、自然界に存在する未完成な直線を意識してデザインしました。
什器は、天井からの吊るしワイヤーを採用し、触ったり、僅かな風でも、洋服がゆらめく"4D"を演出。
スチールラックには、流れる曲線をイメージすることで空間に優しさを。
テーブル什器をはじめ店舗内の各所に、天然木を余すことなく使用しました。
ソファーは岡山県に工場のあるアカセ木工さんと協業し、同じく岡山にある倉敷帆布の老舗である丸進工業のオーガニックコットンキャンバスで、CASA FLINEのためのソファを製作しました。
自然界には直線を形成する物質は存在しませんが、
唯一の直線を形成するのが、鉱物である"パイライト”というゴールドの石です。
その奇跡に、何か自然界の中の凛とした力強さや、芯を私はいつも感じています。
パイライトの持つ緊張感を、CASA FLINEの店舗の中でもポイントとして使用したゴールドに
優しさの中にある凜とした存在感を表現しました。
春夏秋冬、青山の閑静な住宅街の中で、光にあふれる空間。
揺れるカーテンや洋服たち、呼吸する店内の壁や什器。
オープンから時間を経た今も、オープンに設置した緑たちがスクスクと成長してくれていることが
この場所の気の流れを表現しているかのようで、私自身とても嬉しいです。
青山店OPENに合わせて、ライフスタイル雑貨のバイイングも担当。
セレクトしたLAのクラフト作家の作品に込められた想いを、自ら取材したMOVIEも制作。
その他、CASA FLINEのブランド哲学とシナジーのある、日本の老舗ブランドを取り揃えました。